残された大量の土砂を処理し復興へ

 昭和51年9月台風17号による集中豪雨は,香川県下全域に猛威を振るいました.特に小豆島地区,東讃地区においては,わずか6日間で1年分という異常降雨をもたらし,いたるところで山腹崩壊による土石流やがけ崩れが起こり,家屋が押し潰され,人命が奪われるという大惨事となりました.

 この災害では大量のゴミや土砂が発生し,小豆島の内海町では,49 年災害のとき埋立が行われた苗羽,草壁埋立地と片城地区の空地など8か所の仮置場へそれらを運搬・集積しました.

 仮置きしたゴミ、土砂は 80,000 立方メートルにも達し,これと災害復旧工事によって排出される土砂 270,000 立方メートル,合わせて 350,000立方メートルの対策として,苗羽宮山海岸に埋立て処理しました.

 この350,000 立方メートルの土砂というのは,11 トンダンプカー(6 立方メートル積載)で1日 160 台運搬しても,1年間を費やしてしまうほどの量です.

四国防災八十八話倶楽部

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