地盤沈下からの復興(愛媛版)

 愛媛県西条市では,1854 年の安政南海地震,1946年の昭和南海地震で地盤が沈下し,田畑に潮が流入して作物の生育を阻んだ記録があります.特に昭和南海地震では,約40~50cm程沈下したとされており,その対策として客土事業が行われました.

 その客土事業の成功を祝した石碑が嘉母神社に建てられており,石碑には工事が昭和28年11月に着手され,昭和33年3月に竣工されたことが記されています.

 このような石碑から私たちが学べることは多くあり,地盤沈下の後,台風などがあると高潮災害が起こること,地盤沈下の復旧・復興には長い時間がかかること,将来,南海トラフ巨大地震が発生すると,石碑が残されている地域では地盤沈下が再度発生する可能性があることなどです.

四国防災八十八話倶楽部

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