⑦蔵珠院の慶応2年の洪水痕跡
徳島県徳島市国府町にある蔵珠院には,慶応2年(1866)の寅の水と呼ばれる大洪水の痕跡が茶室の壁に残っています.
この洪水は7月末から8月初めにかけて発生し,吉野川の右岸の徳島市国府町芝原にある蔵珠院にその大水害の記録と痕跡が残されています.
同寺の過去帳には,その水害によって死亡した檀家の人々の記述があり,同寺の茶室の壁には,洪水の水位がくっきり残っています.
これらの史料は慶応2年の大水害のすさまじさを物語っています.
また、この洪水は、歴史洪水で最も大きかった洪水であったと推定されています.
※本記事にある内容は松尾裕治先生の防災風土資源マップを参考に作成しています
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