⑥田中家(水防建築屋敷)

地域を吉野川の洪水冠水から守るために堤防を築いていたものの、全村が水没するという水害からはなかなか解放されませんでした.

そのため,ここに住む人たちは,家は石垣を出来るだけ高く積み建て,浸水に備える生活を続けてきました.中でも明治中期を最盛期に栄えていた藍の豪農の家は,城構えの造りで吉野川の洪水が流れてくる方向には堅固で高い石垣を築き,屋敷全体を高くして,吊り船を設けるなどしていました.こうした城構えの屋敷は地域が浸水した時の避難地の役割を担っていたので,地域の中で最も高い造りとなっています.


石井町の田中家は,明治初期に現在の形が出来上がりましたが,明治21年の各円堤防が破堤した時も,ここだけは浸水することなく警察などが立ち寄り被災状況を調べる拠点となるなど浮島になっていた様子が当時の新聞にも見受けられます.

※本記事にある内容は松尾裕治先生の防災風土資源マップを参考に作成しています

四国防災八十八話倶楽部

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