オリーブを活用したまちの復興
昭和51年9月台風17号による集中豪雨で,小豆島ではわずか6日間で1400㎜という何百年,あるいは千年に一度あるかないかの異常な降水量となり,いたるところで大規模な山腹崩壊による土石流やがけ崩れが起こりました.
大規模な土砂災害は山の木も押し流し,土砂を処理したあとの小豆島には何もない砂地が多く残されてしまいました.そこで小豆島では,まちの復興を進めるために,この災害の跡地を活用することを考えました.残された砂地にオリーブを植え,もともとあったオリーブ畑と合わせることで,災害前より産業を活発にさせ,また,現在観光名所として有名なオリーブ公園を新たにつくったことで,住民の心に復興への明るい気持ちを持たせることに成功しました.
このように災害の跡地をうまく利用して,まちの復興とともに産業の復興,住民の心の復興も同時に行えたことは,今後の災害からの復興を考えるときに重要な経験になるでしょう.
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